2025年1月22日
院生?教員が「神戸とユダヤ難民」の英語版を作成。図書館にも展示します。
神戸市では、神戸市史の編纂にあたり、資料収集や調査研究などの基礎作業を行い、発表する場として、「神戸市史紀要 神戸の歴史」を1980年から発行しています。
この度、神戸市文書館から依頼を受け、本学大学院の院生?教員が「神戸市史紀要 神戸の歴史(第26号)」に掲載の「神戸とユダヤ難民(岩田隆義著)」の英語版を作成しました。
完成した書籍は、ユダヤ難民のゆかりの方や、調査?研究等を行う非日本語話者の研究者が来日した際に提供し、今後の調査?研究等に活用される予定です。
また、下記のとおり、本学図書館にて完成した書籍を展示いたしますので、是非ご覧ください。
概要
非日本語話者によるユダヤ難民に関する調査?研究への活用など、神戸の歴史や取り組みを世界へ広く発信していくため、2024年4月から神戸市文書館と連携し、教員監修のもと、外国語学研究科の大学院生4名の翻訳による英語版「神戸とユダヤ難民」が完成しました。
冊子の内容
「神戸とユダヤ難民」は、神戸外国人居留地研究会理事であられた岩田隆義氏に執筆いただきました。(2017年3月発行の「神戸市史紀要 神戸の歴史(第26号)」掲載)
開港以降の神戸に滞在していたユダヤ人に関する歴史や、第二次世界大戦時の杉原千畝の「命のビザ」によってやってきた、ユダヤ難民と神戸市民との交流等に関して記述されています。
完成品の公開場所
(1)本学図書館館内にて本書のほか、杉原千畝やユダヤ難民に関する書籍の展示を行います。
【対象者】満18才以上の神戸市在住または在勤の方。利用登録必要。
【日時】2025年1月22日(水曜)から2025年2月10日(月曜)
利用案内はこちら
(2)神戸市文書館のホームページに掲載
神戸市史紀要(外部サイト)
翻訳した院生によるコメント
翻訳作業は単なる言葉の置き換えにとどまらず、調査を重ねた上で時には原文の情報修正、図表の挿入や配置も行いました。
自動翻訳が発達してもなお、人間に委ねられた役割があると痛感しました。大学院での研究を通じて身につけた翻訳スキルを活かして、国際都市?神戸にまつわる貴重な資料の翻訳ができ、神戸市の学生として大変光栄です。